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【東京圏NOW】十勝の“ソウルフード”の豚丼を提供
登録日時:2015/12/23 10:12 [ 豚丼ニュース ]
- 2015年12月22日十勝毎日新聞紙面より -

 横浜市内でそばのチェーン店を経営し、帯広に疎開経験がある高橋伸年さん(76)=タカシン会長=が、千葉県茂原市内に、かき揚げ丼専門店「とかち」(北塚947)を開店した。十勝産の野菜をふんだんに使ったオリジナルのかき揚げ丼や十勝の“ソウルフード”の豚丼を提供、持ち帰りにも応じてドライバーや近隣住民から人気を得ている。終戦直後6年間の十勝生活は決して楽な暮らしではなかったが、高橋さんは「十勝は自分の原点。恩返しになれば」と張り切っている。

<そば店で成功>
 高橋さんは東京生まれで、終戦間近の1945年、両親と男4人兄弟で川西村(当時)に疎開した。父は開拓農家を目指して小豆や大豆の栽培に励んだ。当時、近くに住んでいた馬渕豊さん(82)=テレビ東京社友=方から、真新しい農業用具を貸してもらったことへの感謝が、いまだに記憶に残っているという。

 帯広別府小(当時)から川西中に進み、1年時の51年に東京に戻った。都内の高校を卒業後、大手電気通信会社の富士通で9年間勤務し、一念発起して起業。当初は経験を生かした電気関係の業務を考えていたが「まずは飲食」と、横浜市内にそば店を構えた。

 富士通時代の経験を生かし、店舗運営を徹底的に効率化した。使用する野菜を工場で一括して下ごしらえして各店に配送するシステムを確立した。タカシン(本社横浜)として法人化し、現在は同市内に16店舗を展開、従業員数は300人を超える。

 息子に事業承継し会長職に就いた後、「十勝」への思いが湧いてきた。当初から、とろろ用に十勝産のナガイモをトン単位で仕入れており、あえて離れた場所で新たな業態の店を、と考えた。茂原市内に店舗兼住居の元うどん店を見つけ、自ら1年がかりで内装など手作業で開店準備し、10月に「とかち」をオープンした。

<十勝産野菜使用>
 「十勝スペシャル」にはナガイモなどがふんだんに使われている。この他、キノコ尽くし、海鮮、季節の野菜など、そば店のノウハウを生かし、かき揚げ丼だけで10種類ほどを用意。「隠れメニュー」の豚丼も好評だ。

 現在も十勝に足しげく通い、幼なじみの地元生産者と交流を続ける。ナガイモ掘りを手伝い、十勝の土に触れて元気を取り戻しているという。きょうだい、家族のように学び遊んだ小学校時代から、生徒数1500人超の東京の学校に転校し、「挫折も味わったが、厳しい自然の十勝で培った負けん気が、現在にもつながっている」と笑う。

 そば店の経験を生かしてメニューを絞り込み、資金面で困難な人も、のれん分けで容易に独立できるようにしている。「自分にとって古里は紛れもなく十勝。育ててくれた十勝の大地に感謝を込めて、十勝の農産物を広めたい」と思い描いている。(原山知寿子)

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