-2021年1月26日十勝毎日新聞紙面より-
帯広市内で複数の飲食店を運営する「ビゴラス」（掛村真二代表）は「十勝まるごとバーチャル体験ツアー」を３１日に企画している。ビデオ会議システム「Ｚｏｏｍ（ズーム）」を使って、十勝の観光スポットや食を紹介し、自宅でもチーズや豚丼などを食べながら参加できる。参加者と資金を募るために立ち上げたクラウドファンディング（ＣＦ）も目標額（３０万円）を上回る５０万７７８０円が集まった。
新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が停滞する中、オンラインとリアルの両面で十勝の観光を体験してもらおうと、昨年１２月ごろから企画。掛村代表が東京の映像制作会社などに協力を仰いだ。ＣＦサイト「ＣＡＭＰＦＩＲＥ（キャンプファイヤー）」で資金を募った。
ツアーは約９０分、１人６８００円から。ツアー前に、十勝ラクレットモールウォッシュや源ファーム（大樹町）のホエー豚の豚丼セットのほか、音更町十勝川温泉の観月苑の入浴剤、観光案内などが自宅に届く。動画では帯広畜産大学内の酒蔵「碧雲（へきうん）蔵」や紫竹ガーデンなどを紹介。参加者は、掛村代表が豚肉の焼き方やおいしい食べ方を解説する生中継を見ながら調理し、食べる。
３１日のオンライン配信は事前予約で上限の７０人に達しており、２月以降に参加できなかった人向けの第２回も配信する予定。当日参加できなかった人は後日視聴できる。
掛村さんは「バーチャルツアーが全国でもある中、参加型のものをつくった。ツアーを通じてコロナ後に十勝へ行ってみたいという動機づくりになれば」と話している。（本田龍之介） |
