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元祖ホエー豚の豚丼 中札内・居酒屋たま
登録日時:2009/11/23 16:10 [ 豚丼ニュース ]
- 2009年11月23日掲載十勝毎日新聞紙面より -

絶妙焼き加減と秘伝「たれ」

 「ジュワー」と心地よい音を立てながら、脂が焼き台にしたたり落ちる。「焼き加減一つで肉の味が変わる。急激に焼くと硬くなる」。主人の野村善夫さん(64)が焼き具合に細心の注意を払い、ふわっとした食感に仕上げる。大きめにカットされた肩ロースが、コクのあるたれと絡まり、ご飯をかき込む箸(はし)が止まらない。

 十勝のソウルフードと言える存在に成長した豚丼。中でもホエー豚の豚丼を、7、8年前から提供してきた。村内のポークファームカサマツ(笠松直社長)でホエー(乳清)などを食べ、健康に育った豚の肩ロースを使用。60グラムの大ぶりの肉が3枚載り、ご飯を覆い尽くす。そのご飯もたっぷり400グラム。

 たれは20年間、継ぎ足して使っている。焼き鳥のたれをベースにコンブ、カツオ、砂糖などで味を調え、甘みと深いコクを演出。中札内産の大豆を使った自家製のみそ汁、漬物、家庭菜園で育てたレタスなどのサラダが付く。「安心なもの、なるべく地元のものを使う」と野村さん。

 脱サラし、妻の輝子さん(62)と共に店を開いたのが25年前。15年ほど前から豚丼を始めた。今では豚丼で扱うのはすべてホエー豚。輝子さんは「自分で食べておいしいもの、それ以外は出さない」と話し、野村さんは「地元の人に支えられ、ここまで来た」と振り返る。これからも二人三脚で“食”を守り続ける。(菊池宗矩)
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