- 2013年8月15日十勝毎日新聞紙面より -
【宮城県東松島市】レストラン営業、肉製品販売などの「ランチョ・エルパソ」(帯広市、平林英明社長)と有志が、東日本大震災被災地の宮城県東松島市で十勝産豚肉の「特製復興豚豚丼(どんどんどん)」を無料配布し、被災者を元気づけた。
平林社長と、かつて東北に勤務し現地に知人が多い藤島昭武さん(東京)が知り合いで、実現した。2人にエルパソのスタッフ金安彰さん、帯広の自営業渕根克伸さんら3人が協力を買って出た。11日に同市宮戸地区で開かれた「宮戸夏まつり」に合わせて出店した。
エルパソが手掛ける「どろ豚」をその場で焼き、ミニサイズの丼で200食を振る舞った。豚丼は開始2時間足らずで品切れになるほど人気を集めた。焼いて白飯に載せるだけで豚丼が出来上がる味付け豚肉の袋詰め300袋も通常の半額以下の200円で特売した。
宮戸地区は津波の犠牲者はいなかったが、依然として仮設住宅が並び、社会的基盤が整っていなかったという。震災後初めて被災地を訪れた平林社長は「支援したという思いはなく、交流できたという気持ち。今後も続けたい」と話した。(原山知寿子) |