豚丼の「㐂久好」復活

登録日時:2019/06/28 15:27 [ 豚丼ニュース ]

-2019年6月28日十勝毎日新聞紙面より-

 豚丼店として20年以上親しまれてきた帯広市の「㐂久好(きくよし)」(大通南15)が5月末に閉店したのを受け、同店のレシピを基に豚丼専門店を全国展開するアントワークス(東京)が経営を受け継ぎ、28日に「㐂久好 帯広総本店」としてオープンさせた。引退し、店を託した㐂久好創業者の松久和雄さん(68)は「たれや味を変えずに店を続けていってくれれば」と願っている。

 アントワークスは、すた丼、ステーキ店などを全国で70店舗以上手掛ける飲食チェーン。帯広名物の豚丼に着目して2017年に㐂久好とライセンス契約を結び、㐂久好ののれんで、ショッピングモールを中心に全国展開している。帯広総本店は17店目で、同社の豚丼店としては初の路面店となる。

 帯広の㐂久好は1996年に西1南15で開業し、97年に現店舗へ移転。当初はうなぎを提供する和食店だったが、うなぎの価格高騰を受け、開店時からメニューにあった豚丼を看板とした。ライセンス締結後もアントワークスから独立して営業。本州の豚丼愛好家たちが訪れていたが、松久さんは親の介護に専念したいと閉店を決意した。

 帯広総本店は看板メニューの十勝豚丼(並盛り780円、以下税別)ほか、ザンギ定食やかつ丼などを取りそろえている。同店限定で、豚丼、ザンギ定食には通常サイズの2・5倍「総本店盛り」(いずれも1380円)を用意した。

 同社で㐂久好の全国展開の責任者を務める間野稔さん(41)は「松久さんにはこれまでも新規出店の際に来てもらい、味の指導を仰いできた。松久さんの思いを受け継ぎ、帯広で愛される豚丼屋を目指したい」と話す。

 現在、松久さんは市内の老人ホームの食堂で週5回程度、調理を手伝っている。新店については「開店時は混むだろうから、落ち着いてから行ってみたい」とし、「困ったことがあれば力になりたいと新店のスタッフにも伝えている」と店の新しいスタートを見守っている。

 店は24席。火曜定休。午前11時~午後3時と、午後5時~同9時の営業。
(本田龍之介)

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